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運動中は血流増、安静時は減。それはそうなのだけれど…
運動すると血流が上がるのはその通りです。エネルギーを作るために酸素が大量に消費されますから、その酸素を運ぶために血流は上がります。逆に安静時には酸素の消費量が少ないので血流は穏やかです。だったらイメージ通りじゃん?ということになるのですが、実は自律神経と血流の関係がイメージとは逆なのです。運動中は交感神経優位になりますが、これによって実は血流が抑制されているのです。その理由は原始時代の生活にさかのぼります。
流血の惨事!その時の自律神経は…?
原始時代の運動は狩りや漁、耕作などの労働が主です。特に狩りや漁では緊張が高まり、交感神経がぐーんと活性化します。そして、その時の怪我のリスクは生活の中で最も高くなると考えてよいでしょう。獲物に抵抗されて流血!その時に血流が促進されていたら出血量が多くなり、落命の可能性が高まります。なので、交感神経が優位になると血管が収縮し、血流が抑えられるようになっているのです。一流のアスリートが優れたパフォーマンスを発揮できるのは、実はこんなところにも違いがあるのかもしれません。必要以上に緊張して交感神経が高くなりすぎると血流が不十分になりますが、リラックス状態を保っていれば、副交感神経が落ち込まずに血管が拡張され、脳にも筋肉にも十分に酸素がいきわたるというコンディションでプレーできます。
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